「森友問題」で今日分かったことのまとめと考察(2018/04/04)

架空小説「仮名手本森友学園」

2018年4月4日に「森友問題」について分かったこと

[公開2018/04/05]

NHK NEWS WEB 「財務省が森友学園側に口裏合わせ求めた疑い 国有地売却問題で」(2018/04/04)

(要旨)

「去年2月、財務省が学園側に口裏合わせを求めていた疑い」
「財務省の職員が学園側に対し「トラックを何千台も使ってごみを撤去したと言ってほしい」などと、うその説明をするよう求めていたことが関係者への取材でわかりました。」
「去年2月20日、国有地を管轄する財務省理財局の職員が学園側に電話」
「学園側は「事実と違うのでその説明はできない」などと断った」
「一連のやり取りについて職員はメールで財務省内の複数の関係者に報告していた」

NHK NEWS WEB 、”財務省が森友学園側に口裏合わせ求めた疑い 国有地売却問題で”、4月4日 19時21分。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180404/k10011390911000.html
(参照2018-04-04)

(感想)

NHKの独占スクープのようだ。

タイミング的には、本日放送の「クローズアップ現代+」『森友“改ざん”問題 問われる公文書管理』に合わせてニュースに取り上げた感じもするが、内容的にも新情報で、重要度は高く、評価したい。

「クローズアップ現代+」『森友“改ざん”問題 問われる公文書管理』、NHK総合、2018年4月4日午後10時放送。http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4110/index.html
(参照2018-04-04)

去年の2月20日の口裏合わせということで、時系列を再び振り返ると、

2017年2月の森友問題時系列

2017/02/08 木村真・豊中市議ら近畿財務局を提訴
2017/02/09 朝日新聞報道「価格非公表、近隣の1割か」
2017/02/10 財務省、国会議員に売却価格を開示
2017/02/15 国会初出(宮本岳志議員)
2017/02/17 国会。安倍「関わっていたら、首相も議員も辞める」
2017/02/20 財務省理財局の職員が学園側に「口裏合わせ」の電話 ←New!
2017/02/24 国会。宮本岳志「2015年9月4日打合せ記録」を指摘

[2018/04/04現在]

(ここでは、02/20に財務省の○○から「10日間身を隠せと言われた」話や、02/22官邸が財務省と国交省の当局者から話を聞いた点、も大変重要であるが、今回の論点の便宜上、省略した)

この時系列を見ると、改ざんを指示したのが誰かと言う考察や、官邸のかかわりなどの考察も可能で、実際、それを鋭く試みている人もいるようだ。

それらの点は、その人たちに任せるとして、今回、私が注目したのは、

財務省は、かなり早い段階で、「トラックを何千台も使ってごみを撤去したと言ってほしい」とうその依頼をしていた

ことだ。

この「うその依頼」をする前提には、

裏を返せば財務省理財局は「ごみは撤去していない」という事実を知っていることになる。

つまり、財務省理財局は、国会で宮本岳志議員がゴミの埋め戻しを指示が書かれた「2015年9月4日打合せ記録」を提示する前から、「ごみは撤去していない」という事実を把握していたことになる。
(さらに言うと、国会で宮本議員が打合せ記録を示した時点でこの記録を認めず、当時の「記録が残っていない」とさえ答弁しているのに、ゴミが残っていることを把握していたことになる)。

さらに注意したいのは、それを把握していたのが、実際の交渉担当者の近畿財務局ではなく、本省の理財局である、という点だ。

ここからさらに、ゴミがあるストーリーが作られた2016年3月の時系列を振り返ってみる。

 2016年3月の時系列(抜粋)

2016/03/15「財務省本省へ陳情」(録音データ)
籠池夫妻・財務省(田村ほか)

2016/03/16「反省しているの?」「僕ですか?」(録音データ)
籠池夫妻・財務省近畿財務局(池田)・国交省大阪航空局

2016/03/24「S井・池田の価格交渉」
2016/03/24「池田→財務局法務担当者に相談」(相談記録)

2016/03/30「3mより下にゴミがストーリー」口裏合わせ(録音データ)
籠池夫妻・S井弁護士・近畿財務局池田・大阪航空局・F原工業・Kアラ

[2018/04/05現在]

ここで思い起こしたいのは、2016/03/16の時点で大阪航空局が、口裏合わせストーリーを提示していたことだ。

「森友問題」で今日分かったことのまとめと考察(2018/02/07)
http://t-hajime.webstarterz.com/kanadehonmoritomo-kyounomatome-20180207/
(参照2018-04-04)

この3/16の音声データが共産党議員によって全編公開がされるまでは、ストーリーの主導者がS井弁護士だと思い込んでいたが、公開されて以降は、むしろ国側が主導者である疑いが強くなった。

さらに、相談記録が開示されたことで、2015年12月の時点で、売買契約後の売払いの法律相談をしていることも明らかになっていた。(いわゆる谷FAXがあったのが2015年11月)。

そして今回の、財務局が早い段階で「ごみがないことを把握していた」という疑いが出たことにより、

本省財務局こそが、ゴミのストーリーの主導者であるという疑い

が高まったことになる。

今後の捜査と報道に期待したい。

過去の考察のカテゴリーはこちら→「森友問題」考察

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