ラグビー未経験者が2015年W杯南ア戦のすごさをいかに初心者に伝えたか

「ラグビーは番狂わせが少ないスポーツ」

とよく言われる。そのラグビーで「世紀の番狂わせ」と言われた2015年ラグビーワールドカップ本大会予選での日本対南アフリカ戦。このすごさを語るのに、

「ランキングの差」、「ラグビー強国の壁」、「過去一度も勝ったことがない」・・・

などの、過去の成績から、初心者に語ることはわかりやすい。ただ、試合の結果だけでなく、その試合展開もルールを理解すればもっとそのすごさが伝わると思い、ラグビー未経験のくせに、南アフリカ戦を、ラグビー初心者に対してどのように伝えたのかを報告する。

1.ラグビーの点数と試合終了まで

ラグビーはトライが5点、そのあとに蹴れるゴールキック(コンバージョンゴール)が決まれば2点、ペナルティゴールが3点、ドロップゴールが3点である。

試合時間は前後半各40分。後半40分にロスタイムが経過して、プレーが止まった時が試合終了(ノーサイド)。

2.最後の場面

南アフリカ戦の試合展開は、次のページに書いてある通り。

(公財)日本ラグビーフットボール協会ホームページ。
日本代表「ラグビーワールドカップ2015」南アフリカ代表戦 レビュー
https://www.rugby-japan.jp/2015/09/20/rwc2015_sa_review/
(2017.10.01閲覧)

ここでは、試合終了間際のワンプレーに絞って、説明したい。

試合終了直前、点数は29-32で、南アフリカが3点リード。この状況で、日本は敵陣近くで南アフリカの反則でペナルティキックのチャンスを得る。

ここで、ペナルティキックを選択してキックが成功すれば3点取って追いつき、時間的にそこで試合終了で、引き分けることになる。
ゴール前のペナルティのため、キックをすればほぼ間違いなく決まる可能性が高く、引き分けになるが、強豪の南アフリカ相手に引き分けただけでも歴史的大健闘と言ってよかった。

一方、ペナルティキックを選ばずにスクラムを選択しトライで逆転(5点)を狙うことも可能だが、相手にボールを取られたり、一つでもミスをすればそこで試合終了になり、敗北で終わることになる。

ここで日本チームが選んだのは、スクラムだった。

そして、スクラムから出たボールは日本選手によって右サイド端までに振られた後、再び左サイド端まで戻ってきて、最後は左サイドぎりぎりのところにトライを決め、逆転した。(その後のコンバージョンキックは外れて、34-32で試合終了)。

確実に同点にして「良し」するのではなく、勝つか負けるかの勝負に行って、勝負に勝ったところが、感動を生んだ。

3.その他

もちろん、以上の点は、数々あったすごさの一つに過ぎない。

試合中では、

  • ジョーンズヘッドコーチ(HC)の指示と選手の決断
  • 逆転一つ前のPKでタッチを切ってラインアウトを選択した判断
  • 選手交代の判断
  • PKの成功率

試合前では、

  • 選手の強化練習や意気込み
  • ジョーンズHCの分析や指導
  • 日本ラグビー協会のHC招聘やサポート

など、専門家ならいくらでも語られる点がまだまだあると思う。

私にとっては、日本が1995年のラグビーワールドカップで145失点した試合を見て、いくらボールをつないでもトライできず、ミスしてボールを取られると止められずにあっさりと押されて抜かれてトライされていた印象があっただけに、南アフリカ戦の最後の最後でキックではなくスクラムを選んだところには、感慨深いものがあった。

ただ、忘れてならないのは、この予選リーグで勝ち抜いたのは、南アフリカであって、日本は予選リーグ敗退したことだ。

次に日本がWカップに勝ち抜いた時こそ、この「奇跡」がより価値のあるものとなることを期待している。

まとめ

  • 2015年ラグビーW杯の日本対南アフリカ戦は、最後のワンプレーの判断がすごい
  • そのすごさは、ラグビーのプレーの得点差と試合終了の緊迫感を知ればもっとすごく感じられる
  • さらに日本ラグビーの歴史を知ればもっと楽しめる
  • ただ予選で敗退したことを忘れなければもっと次が期待できる

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