今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年上半期)

読売新聞のすごさを伝えるために、ブログで1記事にするほどではなくても、心に残った読売新聞のすごさを、2018年も、備忘録的に書いていく。

[公開:2018/01/02、更新:2018/06/27]

[追記:2018/07/27。読売新聞のすごさは、1年で1記事では収まりきらなかったので、当ブログでは前期と後期に分けることを決定。当記事は、「今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年)」から「今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年上半期)」に改題しました。]

・2018/06/27(水)朝刊「安倍首相の一日」

昨日26日首相の予定を記した「安倍首相の一日」欄に、渡邉恒雄株式会社読売新聞グループ本社代表取締役主筆の名が。夜の会食を共にしたということで、昨日の記事↓の答え合わせをするかのような読売新聞はやっぱりすごい。なお、読売ジャイアンツは、5-12で試合に敗れました。

・2018/06/26(火)朝刊

今日の社説は「国連人権理事会 米国の離脱は改革逆行を招く」。今回に限らず、読売の社説は、最後の段落で、自社の利益を主張する形が多い。(例:一時期、消費税上げの話をすると、必ずと言っていいほど、最後に、新聞の軽減税率適応を主張していた印象)。社説なので、当然と言えば当然か。今回は、中国・韓国の慰安婦問題の日本批判とともに、国連人権理事会特別報告書「日本政府がメディアに圧力をかけている」との調査結果を取り上げ、「政府は断固反論し、誤りを正すなど、積極的な対処を続ける必要がある」と主張していた。理由はわからないが、読売はメディアの当事者であるので、違うなら「圧力はかけられていない」と主張すればいいだけな話なのに、「政府は反論しろ」となぜか自らは反論せずに政府任せにしている。理由はよくわからないが。

読売オンライン、社説、”国連人権理事会 米国の離脱は改革逆行を招く”、2018年06月26日 06時00分。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180626-OYT1T50003.html
(参照2018-06-26参照)

また、政治面に、”「森友・加計」新事実乏しく”の記事。読売にはまだ、共産党が独自入手し、メディアに公開した、「①近畿財務局処分依頼案件の状況について、②応接録の公表についての検討メモ」は、まだ、把握していないのだろうか。昨日の国会でも、速記が散々止まったのに。

日本共産党中央委員会、”記者会見で公開した森友関連の文書”。
http://www.jcp.or.jp/web_info/html/post-8.html
(参照2018-06-26)

ひょっとしたら、共産党はメディアに公開すると言っていたが、読売はメディアに含まれていないのだろうか。そうなると、今日の社説の「メディアに圧力」に読売自身が反論しない理由がわかる。そこまで連想させる読売はやっぱりすごい。

・2018/06/17(日)朝刊編集手帳

今日の「編集手帳」は、パンダを外交に利用することを揶揄しながら、日本は民間ですごいと言いたかったのだろうが、ザキトワ選手への秋田犬の贈呈式に、安倍首相が顔を出したことを、批判したいのか、無視したいのかわからない書き方。読み手にゆだねる編集手帳はやっぱりすごい。

・2018/06/16(土)朝刊

土曜日の読売新聞の朝刊の、ある紙面のスペースには、論説委員の記事が載ることが多く、何名かの論説委員が、月に1回のペースで毎週土曜日を回しているようだ。個人的には、美術記者の記事の時は、いつも膝を正した気持ちで読んでしまう。私は美術のことは余りわからないのに、この人の記事は、何かこの人の言及している芸術作品には「何か」あるんじゃないかと、いつも思わせるので、じっくりと読んでしまう。前置きが長くなったが今日の土曜日のこの欄の記事は、この美術記者とは違う週だったので、いつもの通り、流し読みした。題材は、いわゆる「モリカケ」の話で、見苦しい言い訳が続く。確かこの人は、1年前にも同じようなことを書いていたような気がするが、流し読みしていたのでよく覚えていない。逆に言えばこの人は、「1年たってもまだ、そんな認識のままなのか」。この問題に詳しくなければ、しゃべらなければいいのになあ、と思わせる内容で、この人は、首相動静に、名前が載っていて、首相と飲食を共にしていた人だったと思うが、なぜか、いわゆる官邸サイドの評論家が同じ言い訳をする、ことを思い起こさせる点で、やっぱり読売新聞はすごい。

・2018/05/29(火)朝刊

今日の社説のタイトルは、「衆参予算委 繰り返しの論議に辟易する」。最近はおとなしかった読売社説だが、同日の政治面と、本日の”麻生財務相、改ざんは「悪質なものではない”発言を見ると、一連の流れに納得。それなのに、社会面ではしっかり、”財務省、撤去費増額の依頼認める…2日後上乗せ”、と”理財局長、政権のデメリット考慮か…共産指摘”という、野党が明確な根拠を示し客観的な事実を示していることを示す、社説の言っていることと正反対の記事。1年前は「出会い系バー記事」を出した社会部だが、どうしたことか。そういえば、今日の国会詳細記事も、安倍氏おきにいりフレーズ「前川さんも」を連発していたのに、記事では省かれていた。これは、何とか視聴者の会の出番ではないか。

読売オンライン、http://www.yomiuri.co.jp/
(参照2018-05-29参照)

・~2018/05/22(火)朝刊「時代の証言者」

今日で「時代の証言者」欄での加藤良三氏の連載が終了した。「保守系知識人」によるワシントンポスト紙への意見広告が逆効果だったなどと、元駐米大使として分析されていたが、あまり話題にならなかったようだ。保守系知識人は読売新聞を読んでいないのかな、と思わせる連載だった。

・2018/03/27(火)朝刊

安倍政権による放送法改正について、特集で識者の意見を載せていた。3氏より意見を載せているものの、3氏とも反対意見(個人の感想です)。この手のものはバランスとって、賛成者の意見を一人乗せるものだが、一人も賛成者がいなかった。思わず「どうしたヨミウリ」と言いたくなって、ウラがあるのでは、と疑ってしまう記事だ。

・2018/03/16(金)朝刊

前川氏の講演に、文部科学省が教育委員会に内容の問い合わせをした件。前川氏の出会い系バーに詳しい読売新聞がどう取り上げるかに注目していたが、社会面の右側の真ん中あたりの目立たない位置(大阪版13S)。例の出会い系バーの時が、「コボちゃん」の隣の目立つ位置だったのに、今回は、見開きでそこから遠く離れた対角線上の位置に。出会い系バーの話は「一部報道によれば」の枕詞をつけていい話で、読売は「本紙報道では」と自慢していいのに、なぜかその言葉は付けず。そんな控えめな読売新聞はやっぱりすごい。

・2018/03/12(月)夕刊

読売新聞夕刊に財務省森友文書の改ざんの記事。改ざんが行われた理由として「佐川局長(当時)」の答弁と合わせるためという、財務省の主張をそのまま受けて、佐川局長の答弁内容を振り返るのみ。安倍首相の2017年2月17日の「かかわっていたら辞める」発言に全く触れず。これには安倍首相も「読売らしい情けない言い訳」と言わざるを得ないのでは。

・2018/03/03(土)朝刊

今朝の読売新聞朝刊(大阪版13S)の4面に森友文書記事。朝日新聞のスクープ記事をもとに野党が追及という、事実関係のみの記事で目新しさは無し。だが、文末に、関連記事2面とある。新聞を1面から読む人と番組面から読む人がいるが、1面から読んでいた私には、「2面に関連記事があったかな?」と思いながら2面を読み直すが、関連記事らしきものはなし。空母いずもの改修の記事があって最後に「関連記事2面、国会詳細〇面」と書いてあったが、森友問題と空母改修を重ね合わすのはちょっと無理筋だし、それなら4面の森友記事も国会詳細に直に飛ばすべき。なんでこんな手を込んだことをするのかが不明。ただ、気になるのが、2面の空母改修の記事の続きの並びに、羽生選手の国民栄誉賞検討の記事。この記事は2日の朝刊に載っていて、夕刊にも載っていた追加記事なのに、さらに今朝にも載っていたのは、何かと差し替えた記事なのだろうかと違和感。ひょっとしたらこのスペースに載せる記事を差し替えたのかと、いろいろ考えさせる読売はやっぱりすごい。(「一部地域で記事が重複します」のオチかもしれないが)。

・2018/02/下旬

2018年2月20日に、俳人・金子兜太さんが死去された。ご冥福をお祈りします。読売新聞も何日かに分けて、「俳壇の重鎮で戦後の前衛俳句運動をリードした、文化功労者の俳人」(http://www.yomiuri.co.jp/culture/20180221-OYT1T50010.html)(参照2018-02-28)の金子氏の経歴・業績を記事にし、関係者によるコメントも載せていた。だが、金子氏が揮毫した「アベ政治を許さない」の件は読売を熟読したが一切触れておらず。こういった読売の態度こそ「アベ政治を許さない」象徴ではないか。こんな新聞こそ漢字がもったいないのでヨミウリと呼びたいところだ。

・2018/01/14(日)朝刊気流欄

気流欄のテーマが「大企業の不祥事」。去年、発覚した大企業の不祥事についての投稿が並ぶが、なぜか、読売新聞の「出会い系バー報道」の不祥事には、一切触れず。読売は「大企業」じゃないとでもいうのだろうか。読者投稿欄でそんな謙遜をする読売はやっぱりすごい。

・2018/01/06(土)朝刊編集手帳

編集手帳に先日亡くなった元運輸事務次官、住田正二氏についてのコラム。全日空顧問時代に突然会社を追われ、背後にはロッキード事件で大臣から圧力を受けたことを証言したからではないかというエピソード。思わず、「前文部事務次官に、出会い系バー報道を出した読売新聞がよく言うよ」と言わせる記事。ただ、読売なのに、こんな記事を出したことに、ふと、官邸側の編集手帳の現記者へのごちそうが足りないのではないかと思って、「清水純一 首相動静」で検索すると、該当しそうなものは見当たらず。

・2018/01/01(月)朝刊一面

過去、読売新聞は、元旦の朝刊に、スクープ記事を載せることがあった。今年も期待していたが、1面トップは、中露企業が北朝鮮に密輸している記事。この件は、読売は去年の年末から、特集記事を組んで力を入れている件なので、重要ではあるが目新しさは感じず、がっかり。
ここからは想像だが、本当は、その記事の横にあった、「児童ポルノ購入リスト」をトップにしたかったのではないだろうか。ただ、昨年逮捕済みの漫画家以外は実名が出ていない記事のため、インパクト不足でトップにするのを断念したのか。読売は、去年の「出会い系バー報道」で、犯罪の事実がないのにもかかわらず、実名で報道した実績があるのに、今回、実名を出さないのはなぜだろう。これはぜひ、社会部長に「社会的関心事」の説明をうかがいたいし、毎年2面に載せている読売信条を読み直してほしいものだ。
読売は、「出会い系バー報道は官邸の意向か」と言ったようなスクープネタを持っているだろうに、あえてしょぼいネタをトップにするところが、すごい。年初早々、いろいろ想像させられる読売新聞は、今年もやっぱりすごそうだ。

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