今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年下半期)

読売新聞のすごさを伝えるために、ブログで1記事にするほどではなくても、心に残った読売新聞のすごさを、2018年も、備忘録的に書いていく

・・・ということを目標にして作ったブログ記事が、半年でいっぱいになってしまった(「今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年上半期)」)ので、上半期と下半期に分けて、下半期もさらに読売新聞のすごさを語っていきたい。

半年でネタがいっぱいになってしまう読売新聞はやっぱりすごい。

[公開:2018/07/27、更新:2018/12/18]

※特に注釈の無い場合は、読売新聞大阪本社版を読んでの感想です。

・2018/12/17(月)朝刊・夕刊~2018/12/18(火)朝刊

16日(日)夜にあった、札幌市内の爆発事故には、驚き、心配をした。翌朝の朝刊には、「居酒屋」の表記が先だったので、こちらが火元の可能性という印象を受けたが、昼頃のニュースには、隣の不動産仲介業者の店舗でのスプレー缶のガス抜き作業が原因として疑われていたので、読売も夕刊で訂正するかなと思ったが、1面には載っておらず、社会面に載っていたが、スプレー缶のことは言及していなかった。締め切りのタイミングで仕方がないと思いながら、明日の朝刊で訂正するために1面で載せるかな、と思っていたが、1面には記事では載せず、「編集手帳」で話題にしていた。スプレーの件は、社会面に載せてあり、処分の方法等も図入りで解説してあった。もし、読売新聞しか読んでいなければ、今回の爆発は、居酒屋が火元だと勘違いしたまま、一日を過ごし、翌朝、「編集手帳」を読んで、「えっ、しれっと書いているけど、爆発の原因がスプレー!?」と驚かせられることになる。こんな手段で、「編集手帳」を読んでいる人にサプライズを起こさせるような読売新聞はすごい。

・2018/12/12(水)朝刊

1面と2面に「本紙購読料改定のお願い」のお知らせ。来年1月から363円の値上げの1ヶ月4400円(税込)になるとのこと(朝夕刊セット)。
そのままスポーツ欄を見ると、FAで読売巨人軍入りした丸選手の入団会見の記事があり、5年総額25億5000万円と紹介されていて、さらに主将の坂本選手が年棒5億円でサインしたというニュースも。この年棒のために値上げしましたと言わんばかりの、読売新聞の値上げ発表のタイミングがすごい。
さらに言えば、来年10月を予定されている消費税アップだが、新聞(宅配)は軽減税率が適応されるのに、このタイミングで値上げする読売新聞はすごい。
さらにさらに、読売新聞は値上げの主な理由を人件費・ガソリンの高騰とし、その証拠として「最低賃金の上昇」をわざわざグラフ付きで上げているが、まるで配達してくれる人には最低賃金しか払っていないかと疑わせるようですごい。さらにガソリンについては、自転車で配っている人や配送車の燃費の改善を全く無視していてすごい。
この環境で、このタイミングで、この説明で、値上げをする読売新聞はやっぱりすごい。

・2018/11/27(火)朝刊世論調査

今日の読売新聞は、平成時代に関する世論調査の結果を載せていた。3000人の大規模郵送調査ということで、当然、私は、有効回答数に注目。(理由については、当ブログ記事「新聞週間」の読売新聞世論調査は2018年もやっぱりすごいを参照)。その数字は、2016人(67%)で、高めだった(個人の感想です)。今回の回答率と今秋に行われた「新聞週間・読書週間世論調査」の回答率の高さを見る限り、読売の郵送世論調査は、2017年と2018年の間で、回答数をアップさせた何かの理由があったと思わせる。だが、読売新聞は、今回の調査を見開きで2面にわたって特集を組んでいるのに、この有効回答数の多さについては、記事では何の説明もなし。もし、調査手法は何も変えていないのに有効回答数が増えていたのなら、それはそれで、世論の重要な変化であり、また、調査手法に工夫をして有効回答数が増えたのなら、それはそれで、回答数を増やす仕組みを開発したことで重要な発見だ。それなのに、この点について何も回答しない読売新聞はやっぱりすごい。

・2018/09/29(土)朝刊政治面

今日の4面政治面コラムの「政(まつりごと)なび」は、「安倍外交」について何とかヨイショしようと、苦労の跡がうかがえた。首相の国連演説後に、握手の列が並んだという事実のみで、成果を強調しようとするが、苦しい。演説時に、空席が目立ったことには一切触れず。かといってウソは付けないので、列に並んだのが、外交関係者や大使館員であることは、しっかりと書いていたのは、記者としてのわずかに残っている良心からか。記名コラムだから、書きたいことを書けばいいのに、と思わず同情させる読売新聞はすごい。

・2018/09/15(土)朝刊「編集手帳」

今日の編集手帳は、ロシアのプーチン大統領が領土問題を棚上げにして年内に平和条約を結ぶと発言したことについて。経済協力の交渉もすすんでいるのに、と戸惑っている書きぶりだが、政府発表、あるいは読売新聞の記事しか読んでいないと、プーチン発言が唐突に見えるらしい、ということを想像させる。戦前の御用新聞もこんな感じで政府発表と事実に戸惑って整合性をつけるのに苦労したんだろうなー、と思わず思わせる読売新聞はすごい。

・2018/09/11(火)朝刊

女子テニスでの大坂なおみ選手優勝の快挙に、読売も編集手帳と社説で取り上げる。だが、編集手帳では「日本勢」、社説では「日本選手」と表現して、「はじめての」テニスの四大大会優勝と記していた。大坂選手の快挙は素晴らしいが、この表記に、ざらざらしたものを感じるのは私だけだろうか。車いすテニスでは、国枝選手が何度も優勝を遂げているというのに。読売だけが悪いとは言わないが、この表現をしているのは読売だけじゃないかと思って、他の新聞の社説やコラムも気にさせてしまう、読売はやっぱりすごい。

・2018/09/06(木)朝刊

日本新聞協会による「2018年度新聞協会賞」の発表があったという記事。残念ながら、読売新聞は受賞せず。読売新聞でも取り上げはトピックス的な小さな記事。読売が前回受賞したのは、2015年度の「群馬大学病院での腹腔鏡手術をめぐる一連の特報」、その前が2012年度の「東電女性社員殺害事件・再審請求審のDNA鑑定結果を巡る一連のスクープ 」。この流れからすれば、3年間隔で今年こそ、という期待があったが、残念ながら、今年も受賞なし。去年の「出会い系バー報道」で受賞できなかった(というよりこれが審査対象になったが不明だが)だけに、次に受賞できるのはいつだろうか、と不安にさせる、読売新聞はすごい。また、日本協会新聞の会長は、2013年6月から現在まで、白石 興二郎(読売新聞東京本社)氏であるが、異例の6年目に入って、受賞して退任という花道ができないから辞められないんじゃないかと、心配になってしまう、読売新聞はやっぱりすごい。

一般社団法人日本新聞協会ホームページ、https://www.pressnet.or.jp/

日本新聞協会トップページ>日本新聞協会について>表彰事業>新聞協会賞>新聞協会賞受賞作 、”新聞協会賞受賞作”。
https://www.pressnet.or.jp/about/commendation/kyoukai/works.html

日本新聞協会トップページ>日本新聞協会について>歴代会長・副会長、”歴代会長・副会長”。
https://www.pressnet.or.jp/about/history/

(参照2018-09-06)

・2018/08/25(土)朝刊投稿欄

読売新聞読者投稿欄「気流」のページに先日の杉田「生産性」発言に対する批判の声。ナチスの優性思想につながり、自民党の結党理念に背くものとして、発言を断罪している。投書子には、深く同意して、読ませていただいた。
ところが、その気流欄の面の見開き左面に、いつもの「安倍広報誌」でおなじみの雑誌の広告があり、見出しに杉田発言を擁護するタイトル。せっかくの識見のある投稿を、広告で台無しにしてしまう読売新聞はやっぱりすごい。

・2018/08/10(金)朝刊社説

先日8日に亡くなった、翁長雄志沖縄県知事についての社説。一読して、死者に対する敬意が欠けており、読売新聞に対して怒りが。冒頭に「死去した」と事実関係を述べ、続く文に「政府との対立ばかりが前面に出たことが残念である。」と、お亡くなりになったことを悔やむのではなく、政府と対立したことを残念がるという、御用新聞極まりない書き方。しかも、続けて、菅官房長官が冥福を祈ったと書くだけで、社説からのお悔やみの言葉は無し。まるで敵対するどこかの独裁国家の首脳が亡くなったかのような無礼な社説を、載せてしまう、読売新聞はやっぱりすごい。

・2018/07/27(金)朝刊

前日のオウム真理教事件の死刑執行を受けて、各面で特集・関連記事。複数の識者の意見や被害者のコメントも載っており、一つ一つ考えさせられた。(個人的には、精神科医の斎藤環氏が「北九州市や兵庫県尼崎市での監禁・殺害事件」を取り上げ、「密室と権力構造」という組み合わせを指摘したところが、大いに参考になり、考えさせられた。)
そういった専門家や被害者の貴重な意見がみられる中、2面に「上川法相 重い決断」のタイトルで、「ああ、また読売の2面ね」と思わせられる記事。基本的に読売の2面に、政治記事が載るときは、その面にある首相動静(読売でのタイトルは「安倍首相の一日」)とともに、官邸の立場からの広報的な役割を果たしているような意見を述べることが多い印象だ。
今回の記事で、思わず噴き出したのは、

刑が執行される前日の5日、上川氏を都内で見かけた自民党議員は「今思えば、表情が暗かった」と語る

読売新聞、2018年7月27日朝刊、”上川法相 重い決断”、2面。

5日といえば、気象庁が前例のない大雨への警戒を呼び掛ける会見を開いた日。その日の夜に赤坂自民亭と銘打った宴会が行われ、首相や防衛相が出席していたことで、政府の災害対応に批判が起こった。その赤坂自民亭には、上川法相も「女将」役として出席していて、災害対応以外にも、死刑執行されるのが分かっていた前日に、宴会を開いたことも批判されていた。それをフォローするつもりの読売記事だと推測していていたのに、フォローするのが、同僚議員で、しかも「都内で見かけた」というあいまいな表現で「赤坂も都内ですよね」と思わせる書きぶりで、さらに「今思えば」という後付け理由の、何のフォローにもなっていない記事。副首相が言ったとされる「自民支持者は新聞を読まない」ことが、納得させられる話だ。

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