今日も読売新聞はやっぱりすごい(2020年下半期)

朝日が昇る前に我が家に届く読売新聞を、毎日のように熟読している一読者が、心に残った読売新聞の記事の感想を、2020年の下半期も、備忘録的に追記していく。

2020年の下半期も読売新聞はやっぱりすごそうだ。

[公開:2020/07/19、更新:2020/12/26]

※特に注釈の無い場合は、読売新聞大阪本社版を読んでの感想です。

・2020/12/26(土)朝刊政治面4面

今日の朝刊は、前日25日に行われた、安倍前首相出席の議院運営委員会の関連記事が何面かに渡って掲載された。「一面トップにはしないで一面下に掲載にするんだ。半分折った状態だと見えないようにするのが読売なりの配慮ですか」、「今日の『編集手帳』は、珍しくまとも」、「今日の社説も、森友の名前を出して公文書改ざんにも言及するなど、珍しくまとも・・・と思ったけど、最後のたいした問題ではないから手打ちにしようみたいな主張(個人の解釈です)は、やっぱりいつもの読売社説だな」、「国会質疑詳報も、質問者全員わざわざ載せているけど、自民公明維新の議員の質問のとりあえず載せています感は、紙面の無駄だな」などと、各面に出ている内容も、いろいろだったが(上記のかぎ括弧内は個人の感想です)、中でも、読売らしい、と一番思ったのは、政治面で、

(前略)野党側は納得せず、(中略)かみついた。

読売新聞2020年12月26日朝刊、大阪本社版、13S政治面4面。(引用者により一部省略しています)

と表現していたことだ。デスクも校正もチェックした上で、このような表現が紙面に現れることにも驚かされる。(デスクも校正もチェックしたという前提で言いましたが、実際にチェックしているかどうかは未確認です。)
まるで、「自分たちは政府の『犬』だから、『噛みつく』という表現に違和感がありません」と自ら主張しているかのような、読売新聞政治面はやっぱりすごい。

・2020/11/13(金)朝刊社会面27面

朝刊社会面の27面に、

原稿の下書き 毎日記者渡す
大阪市職員に

読売新聞2020年11月13日朝刊、大阪本社版、13S社会面27面。

の記事。実を言うと、私がこの記事を知ったのは、今日の朝刊ではなく、前日のネットニュースの一覧の中にあったのを見つけて知った。そして、そのリンクアドレスを見て、yomiuriの文字が入っていることに、まず引っかかった。

この、大阪市廃止住民投票を巡っての大阪市財政局試算の件については、話題となっていたのに、読売では積極的に取り上げていた記憶がないので(個人の記憶です)、この記事の内容よりも、報道したのが読売新聞であることを気にせざるを得なかった。読売新聞ではろくに取り上げてこなかったのに突然記事を載せるときはいつも決まって権力側の意見寄りになってしまうように見えてしまう、いつものパターンだ。そのため、「今回も社外の関係者からの依頼なのかなあ」、などと妄想が膨らんだ。(個人の妄想です)

また、記事には、

原稿を事前に渡すことで、取材対象の介入を招くおそれがある。

同上、”同”。

ときわめてまっとうなことが書いてあるが、読売新聞自身が、原稿を事前に渡すことの問題を認識していることに、驚かされた。過去の経緯を見ても、てっきり、読売は、取材対象の介入など気にしていないと思っていたからだ。(個人の感想です)

そんな、報道社としての当たり前のことを述べているのに、驚かせてくれる読売新聞はやっぱりすごい。

・2020/11/01(日)朝刊6面コラム欄

読売新聞の6面に、「補助線」(小田尚)が載っており、一瞬戸惑う。いつもはたいてい紙面の左ページの左端に載っているのに、今日は、右ページの右端だ。しかも、「土曜月一コラムのはずなのに、今日は日曜日だよな。」と、思わず曜日を確認する。(いつものように)流し読みすると、文末に、

*「補助線」は、今回からコラム面で随時掲載します。

[引用者注:冒頭の「*」は、原文では、*を真ん中を中心に45度ほど傾けた記号。以下の引用写真を参照。]

読売新聞2020年11月1日朝刊、大阪本社版、13Sコラム面6面。

と載っていた。さらに隣には、

第1・3・5日曜日に掲載します。

同上。

と掲載されており、「えっ、随時なのか、第1・3・5日曜日なのか、どっちなの?」と読者を惑わす仕組みに。

読売新聞2020年11月1日朝刊、大阪本社版、13S6面コラム欄。読売オンラインの紙面ビューワー(会員限定)で表示された一部分をスクリーンショットで撮影(2020-11-1撮影)し、切り取った上でフィルターをかけ、引用者により説明書きを加えました。(2020-11-01加工)。

冷静に読み取れば、「補助線」が「コラム面で随時掲載」で、「コラム面」が「第1・3・5日曜日に掲載」ということだろう。(この解釈は、個人の解釈であり、読売新聞が意図したものであるかどうかは保証しません。)

個人的には、以前は、読売の土曜日の月一コラム欄を、芥川氏の「時の余白に」がある週とない週で、アタリ週とハズレ週にわけていたが、「時の余白に」の連載が終わってからは、土曜日はハズレ週ばかりになっていた(個人の感想です)ので、月一土曜日コラムの第何週に誰が載っているのかはあまり注目しなくなっていた。

その土曜日月一コラムの一つが、日曜日に移るということらしい。前もって事前告知されていた記憶はなく、気にもしてなかった。それに、いつもなら、「次回からは」とか「11月からは」などと、どこかで目にしたり、あるいは当日一面の目次で、「今日からは」などと告知されるものだが、それに類するものは全くなく、今日の6面を開いたときに初めて知り、唐突に感じた。(個人の確認です)。しかも、文末に小さく、「今回から」と代わったことを載せると言う、何か隠したいことがあるのか、それとも、読売新聞の編集者を含めて移ることを直前に知ったのか、そのどちらかであるのような印象がぬぐえない。(個人の印象です)。まるで、私が以前指摘した「『補助線』は誰も読んでいないのでは」(当ブログ記事”「補助線」(読売新聞土曜月一連載)2020/6/20の記事がやっぱりすごい”)という疑問に対し、読売新聞自身が答えているかのようだ。(個人の感想です)。

一応、せっかく読んだので(流し読みだけど)内容にも触れておくが、本文では、日曜コラム欄に移動したことには、何も触れておらず、言っていることもいつもの「補助線」どおりの通常運転だった。(個人の感想です)

今回からは掲載が「随時」ということで、これまでの月一の時よりも、よりタイムリーさが求められると思うが、今回のコラムは、冒頭で、

菅政権が高支持率を得て、上々の滑り出しを見せている。

同上、小田尚、「補助線」、”成功物語から小さな成功へ”。

という、「いや、1ヶ月後には、(読売は別として各社の)世論調査で10ポイント近く下げてるところもあるじゃん」という、「11月1日付コラムで、このタイムリーさに欠けた書き出し?」という、今後の「随時掲載」を疑問視させる内容。

そんな、「上々のスベリ出し?」を見せている、読売新聞随時掲載コラム「補助線」は、「第1・3・5日曜日に掲載」コラム面の「随時掲載」に変わってもやっぱりすごい。

・2020/10/22(木)朝刊一面

今日の朝刊一面トップは、

国勢調査 ルール変更

読売新聞2020年10月22日朝刊、大阪本社版、13S1面。

だった。その内容はさておき、読売はこの記事に、記名の解説記事を載せていた。

回答率の向上 不可欠

読売新聞、社会部 田中俊之。同上。

もっともな意見なのだが、読売で回答率と言えば、2018年に新聞週間全国世論調査で前年より10ポイント近く向上させた実績があるのに、今回も、一切言及せず。[当ブログ記事”「新聞週間」の読売新聞世論調査は2020年も安定してやっぱりすごい”ほか参照]。そんな読売新聞は、奥ゆかしくてやっぱりすごい。

・2020/10/06(火)社説3面

今日の社説は、

学術会議人事 混乱回避へ丁寧な説明が要る

読売新聞2020年10月6日朝刊、大阪本社版、13S3面。

このテーマについては、既に他紙が先週に社説で取り上げて論じているのに、読売は、土日挟んで月曜も挟んでようやく火曜日になって取り上げた。
しかも、月曜日には読売曰く「首相インタビュー」なるものがあって、その回答を受けた上での、ようやくの掲載。「いつもの周回遅れな上に、読売外部の人間との調整を済ませなければならなかった上での、ようやくの読売社説の掲載ね」(個人の感想です)と思わせるかのような、読売社説はやっぱりすごい。

2020/10/11追記:この件については、備忘録メモ程度では説明しきれなかったので、より詳しい当ブログ記事を追加した。[”「日本学術会議任命拒否」でも読売新聞はやっぱりすごい”。2020/10/7公開]

・2020/09/19(土)朝刊経済面9面

昨日9/18は日銀の資金循環統計の速報日で、読売新聞もいつものように当日の夕刊と次の日の朝刊に、その記事を掲載していた。今回も、資金循環統計(速報)の発表日の翌日朝刊に載る(当ブログにとっておなじみの)「読売の例の表」があったが、とうとう、時系列表示が2014年からになってしまっており、「アベノミクス」という言葉も使われなくなった。その代わりなのか、「企業(金融を除く)」の「現金・預金」の項目が追加されていた。安倍氏が首相が辞めたとたんに、何かに配慮をする必要が無くなったかのようにいつもの表の表示を変えてしまう読売新聞はやっぱりすごい。ただその一方で、「家計」の「全体」・「現金・預金」・「現金」という包含関係にある項目を並べて表示するのはそのままなので、「なんでこっちは代えないの? アベノミクス以上の何かの配慮することがあるのか?」と思わず疑問が浮かんでしまう、読売新聞はやっぱりすごい。

・2020/09/18(金)朝刊

今日の一面トップは、安倍前首相の読売新聞単独インタビュー。以前、国会で直々に「私の考えは読売新聞に云々」と言われただけに期待して読むが、内容は特に取り上げるほどのことはなかった(個人の感想です)。ただ、注目したのは、記事の締めくくりに、

安倍氏へのインタビューは首相在職中の15日と退任後の17日の2回行った。
(詳細は後日掲載予定です)

読売新聞2020年9月18日朝刊、大阪本社版、13S1面。

とあったこと。正直、今回の記事の内容では、後日掲載されるという詳細をわざわざ見たいという気にはなれなかったが、2回行ったという「アリバイ」と、「詳細は後日」ということで、「ああ、今からインタビュー内容を作るのね(憲法改正案インタビューの時みたいに)」(個人の妄想です)と、思わず思わせてしまう読売新聞はやっぱりすごい。

・2020/08/29(土)朝刊

前日昼過ぎに、安倍首相が辞任の意向を示したというニュースが入ってきたが、読売にとっては寝耳に水だったようだ。当然夕刊には間に合わず、翌日の朝刊に。一面にはそのニュース記事のほかに解説委員による記名記事があったが、1面だけでなく2面にも続き、1面には批判的な内容を載せず、2面に否定的な内容を載せるという謎の配慮。
また、周回遅れでお馴染みの3面社説(個人の感想です)も、今日はさすがに辞任についての内容で即日載せていた。ただ、森友・加計・アベノマスクと言った単語は一切使わないという、ここでも読売らしい配慮。最後の段落は、やや唐突に、「新たな新型コロナ対策」についての文章だったが、おそらく当初は辞任会見でなくコロナ対策会見だと想定されていたので、事前に準備していたのだろう。結果的に、辞任会見になったため、当てが外れたにもかかわらず、せっかく用意していたので、しっかり社説の最後に潜り込ませたかのようだ。
安倍首相が辞任表明しようが、そんな読売新聞はやっぱりすごい。

・2020/08/05(水)編集手帳(1面)

朝日新聞でいうところの「天声人語」である読売の「編集手帳」。新聞ではおなじみで、たいてい一面下に毎日掲載されているが、一つの型としてよくあるのが、

「過去のエピソードの引用」→「最近の出来事」→「過去エピソードと最近の出来事の連想」→「最近の出来事を過去エピソードにもじってオチ」

という流れだ。王道パターンと言っていい。
今日の「編集手帳」の内容は、「落語の話」と「コロナの話」を関連させて、大阪府知事と首相との対比を、冒頭に引用した落語の表現に絡めてオチにしていた。
構成だけ見れば、王道に則った堂々たるものだが、残念なのは、「市販のうがい薬」を記者会見で推した大阪府知事を「頼もしい気がする」と持ち上げた内容。この「なんやよう分からんけど発表したろ」的な発言(個人の感想です)を、単純に持ち上げてしまう編集手帳氏の認識はすごい。
ちなみに同日の読売紙は、この「うがい薬」の件を社会面(32面)で取り上げているが、大見出しは他の並びと比べても文字が小さめで文末に「?」をつけており、小見出しにも「予防効果は不明」として、慎重な取り上げ方をしており、報道機関としての良識を示している。
読売新聞では、社会面や政治面で何重ものチェックにより歯に衣がかぶさったような記事が出るのに対して、「編集手帳」ではそれを気にせずにズバリと表現することがあるが、今回は、それが「心なしか」裏目に出た「気がする」。
そんな、朝日新聞でいうところの「天声人語」の「ようなもの」の、「編集手帳」は、やっぱりすごい。

・2020/08/01(土)朝刊1・2・3面

読売新聞の朝刊一面のタイトル横の部分には、当日の目次が載っていて、数件の個別記事のタイトルが並んでおり、そのうちの一つが四角い写真付きで表示されている。今日の写真付き目次タイトルは、

ビル・ゲイツ氏 PCR検査に持論 2

(引用者注:後ろの「2」は「2面に掲載」という意味。)

2020年8月1日(土)読売新聞朝刊。13S1面。

で、「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」提供の写真が載っていた。

そして、該当する2面の記事の見出しは、

PCR「結果遅い」 ビル・ゲイツ氏

2020年8月1日(土)読売新聞朝刊。13S2面。

だった。一見すると、PCR検査は「結果が遅い」とビル・ゲイツ氏が批判しているように見えるが、記事を読むと、ビル・ゲイツ氏が主張しているのは、「結果通知を急がなければならない」、「48時間以上かかる検査にはコストをかけるべきではない」ということで、「結果が遅い」検査を批判しており、PCR検査全般を批判しているわけではないことが分かった(すでに数十分で結果が出るPCR検査機器があることは知られている)。

まるでPCR検査全般を批判しているような一面の目次タイトル、2面の記事見出し、と、記事の内容に、違和感。(個人の感想です)

さらに、当日3面の社説は、

拡充が感染抑止につながる PCR検査

2020年8月1日(土)読売新聞朝刊。13S2面。社説。

で、(今さらな)「PCR検査の拡充を急ぐべきだ」との主張。

見出しと、記事内容と、社説と、同日に同じテーマで語っていながら、新聞社としてどいういう立場でどういう目的をもって主張したいのかがよくわからない、読売新聞はやっぱりすごい。

・2020/07/19(土)朝刊解説15面「補助線」

読売新聞の土曜月一コラムの「補助線」(小田尚)。先月は「余りにも」な内容だったので(個人の感想です)、思わず一記事にしてしまうほどだったが、そこで私の出した結論は「『補助線』を誰も読んでいない」というものだった。実際、残念ながら、当ブログでも全く反響が無かった(一か月たった現時点の個人の感想)ので、この「誰も読んでいない」という結論はある意味証明されたとも言えなくはない。
読売新聞社でも同様の反響だったのかどうかは不明で、誰も読んでいないことに小田氏自身も気付いたかどうかわからないが、今月は、「大丈夫か」とこっちが心配になる踏み切ったような記述があった。(個人の感想です)
私が驚いた内容は、首相の過去二度の解散について「動機が明確」とし、17年の解散について、

首相は当時、少子化や北朝鮮情勢を理由に「国難突破解散」と銘打ったが、後日、後付けだった、と吐露している。

小田尚、「補助線」、”追い込まれ解散というが”。2020/07/18(土)読売新聞朝刊、解説面15面13S。

と、小田氏が証言していることだ。
「国難」云々がこじつけであることは「知ってた」な内容だが、安倍首相自身が「国難」云々を「後付けだった」と自白しているという、小田氏の証言には、素直に驚かされた。(いくらミエミエでも口にして自分で認めるのはアウトだろ)
小田氏の立ち位置でこんなことを言っても大丈夫かと心配になったが、「誰も読んでいない」ことに気付いたとき、「ああ、大丈夫か」と個人的に納得した。
まるで、
「追い込まれ解散というが」という今回のタイトルを見て「先月の余りにもな内容のコラムで追い込まれているのはアンタじゃないの」と思わせておきながら、
「『国難』は後付けだったと首相自身が自白している」という趣旨の驚きの証言を披露し「思い切った記事だな」「でもこんなこと書いて大丈夫なのか」と心配させながらながら、
「でもでも、誰も読んでないから大丈夫」と安心させる、
かのような、読売新聞土曜月一コラム「補助線」はやっぱりすごい。


過去の「今日も読売新聞はやっぱりすごい」は、
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2017年)[2017/10/7~2017年末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年上半期)[2018/01/01~2018/06月末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年下半期)[2018/07/01~2018年末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2019年上半期)[2019/01/01~2019/06月末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2019年下半期)[2019/07/01~2019年末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2020年上半期)[2020/01/01~2019/06月末]

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