新型コロナウイルス報道で読売新聞の表の使い方がやっぱりすごい

現在、新型コロナウイルスの感染が拡大し、未知な点も多く不安も広がる中、正確で間違いのない情報を伝えるメディアの役割は、非常に重要だ。

もちろん、毎日のように私が熟読している読売新聞も、この件を連日、報道をしている。

そして、表の使い方に定評のある読売新聞(私個人の持論です)では、今回の件でも、当然のように、表を駆使して報道してきた。

現時点(2020/02/29)ではまだ、感染の終息が見えないままではあるが、これまでの読売新聞が、いかに表を使って報道してきたのか、そのすごさについて語ってみたい。

まだまだ感染拡大が続く中でも、思わず表の使い方が気になってしまう読売新聞はやっぱりすごい。

※ 当記事の内容は、配達された読売新聞(大阪本社版13S)を読んだときの感想と、後日閲覧した読売新聞オンラインでの紙面ビューアーを見ての確認の、両方によるものです。

読売新聞の「新型肝炎の感染状況」の表がすごい

私が読売の表のすごさに気が付いたのは、2月25日朝刊(大阪本社版13S、以下同)だった。

この件については、既に当ブログ記事「今日も読売新聞はやっぱりすごい(2020年上半期)」の「・2020/02/25(火)朝刊新型肺炎ウイルス関連」で取り上げてはいるが、改めて画像を使って紹介したい。

読売オンラインでの紙面ビューアー(読者会員限定)で、読売新聞2020年2月21日朝刊2面(大阪本社版)と、同24日朝刊2面(同)に掲載された感染状況の表をそれぞれスクリーンショットで切り抜いて、並べて表示し、筆者により、説明を追記した。(なお、紙面ビューアーでは過去一週間分しか見れないため、現時点(2020/02/29)では、上記の表は紙面ビューアーでは見れません。)

読売新聞では、日本を含めた各国と地域の感染者数(死亡者数)を載せた「新型肝炎の感染状況」という表が、2月21日(金)朝刊まで存在していたが、22日(土)、23日(日)には掲載されず、24日(月・振替休日)に、「主な国・地域での新型コロナウイルス感染状況」というタイトルで、「日本 クルーズ船」の項目が無くなった表が掲載されるようになった。(個人の確認です)

もちろん、各国・地域と日本国内の感染者数比較については、集計のタイミングや集計方法が異なるため、単純比較することは難しい面もあるので、分けて掲載することも理解できる。

しかし、私はそうは思わないのだが、表を分けたのは別の理由ではないかと疑う向きもあるようだ。私はそうは思わないのだが。

というのは、日本の患者数を抜いた表にしたのは24日(月・振替休日)朝刊だが、その翌日25日(火)の朝刊は、中国が全人代を延期した関連記事を一面左と、二面左、三面特集面などと、広く特集した上に、一面左には、

感染拡大招いた体制病 論説委員 杉山祐之

読売新聞2020年2月25日朝刊。大阪本社版、13S、1面。

という記名記事を掲載していた。

タイトル通り、「感染が拡大したのは体制が悪いからだ」という体制批判の記事であり、もし、自国の新聞が自国の体制を批判しているのなら、ジャーナリズム精神に優れたものとして勇気ある記名記事だと賞賛されるのだろうが、残念ながら、日本の新聞が外国政府を批判した記事にとどまり、しかも内容的にも当たり前すぎて響かないものだった。(個人の感想です)

ただ、日本でも感染拡大が予想されつつある中、それを予測した上で「感染拡大招いた体制病」というタイトルにしたのであれば、よくよくは(日本の)「体制」批判につながり、ジャーナリズム精神を持ったものとして理解ができるのだが、その記事を書く前日に、感染状況の表から日本の分を省いたことを見ても、世界各国地域との感染状況の比較を隠したいのではないか、と勘繰られても仕方がない。

私はそうは思わないのだが、中国の感染拡大で体制を批判しておきながら、日本の感染拡大は体制の批判にならないように、読売新聞が一生懸命配慮した結果が、上記のような、日本を感染状況の表から分離した姿なのではないだろうか。私はそうは思わないが。

[2020/03/01追記:読売新聞では、「主な国・地域での新型コロナウイルス感染状況」の表が連日掲載されていますが、改めて、読売オンラインの紙面ビューアーで確認したところ、2月26日朝刊から再び「日本 クルーズ船」の項目が復活していました。]

読売新聞の「新型コロナウイルス対策のイメー」図がすごい

読売新聞の2月25日(火)朝刊一面には、「厚生労働省の資料を基に作成」したという、「新型コロナウイルス対策のイメージ」図が載っていた。

その山型のグラフを見たときは、「えらい急だな」と感じた。

ところがその次の日の26日(水)の3面特集面を見ると、同じタイトルで図が載っていたのだが、明らかに前日見たときよりも勾配が緩やかになっていた。

読売オンラインでの紙面ビューアー(読者会員限定)で、読売新聞2020年2月25日朝刊1面(大阪本社版)と、同26日朝刊3面(同)に掲載された「新型コロナウイルス対策のイメージ」の図をそれぞれスクリーンショットで切り抜いて、縦横比はそのままで拡大縮小して、両者の、原点と「対策を実施した場合」の頂点がだいたい同じ高さになるように並べて表示し、筆者により、新聞名等を追記した。(参照2020-02-29)

上図を見て分かるように、タイトル、注意書き(「※厚生労働省の資料を基に作成」)、垂直軸と水平軸の項目、グラフ中の説明文、などは、表記方法が一部違うものの、内容はほとんど同じだ。26日の表には、「医療対応の体制強化」、「医療対応の限界(例:病床数)」の表記とそれに伴う補助線等が加わっているが、それ以外の基本的な点は同じだと見ていいだろう。

ところが、同じ内容の表であるにもかかわらず、「対策を実際した場合」の頂点と、「対策を取らなかった場合」の頂点との差の大きさの比率が、明らかに違っている。

目分量だが、25日の表では、「対策を取らなかった場合」の頂点は、「対策を実施した場合」の頂点の4倍程度だったが、26日の表では3倍程度に見える。

一日経ったら、4倍が3倍に変わっていたことになる。

もちろん、読売が基にしたという「厚生労働省の資料」が不明なので、「厚生労働省の資料」がこの一日で急に変更されたのかもしれないし、単純に「差は3~4倍」というように幅をもって書かれていたかもしれない。

ただ、読売はこの点について、当日の記事で何の説明もしていない。熟読している読売読者なら、昨日の今日の話なので、すぐに気づいて引っかかるはずなのだが、読売新聞はそんなことを気にしていないようだ。26日は特集面で、説明するスペースは十分にあるはずなのに。

まるで、「イメージ」と書いておけば、説明は不要と思っているかのようだ。

いつもより増して、正確さと不偏不党さが求められる、新型ウイルス報道に対しても、こんな表やグラフを駆使する、読売新聞はやっぱりすごい、そんな「イメージ」だ。


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